ポーランド『ヤノフ村の織物展 2021』
ポーランド東北部にある、ヤノフ村をご存知ですか?
東欧ベラルーシとリトアニアの国境近く、自然豊かな 小さなその村では、18世紀から 村の女性たちによって受け継がれた伝統的な二重織りのテシゴトが残っています。
羊毛から紡いだ毛糸で、絵を描くように、
森の動物たちや美しい草花、風景、村の暮らしを手織りした、素朴でほっこりする織物。
同じように見えて、どれもすべて違う。
織り手さんの創造性と個性溢れる、逸品です。
現在では、織り手の数も少なくなり、存続が危ぶまれている、貴重な絵織物なのですが、
ポーランドを拠点に活動する日本人女性、SLOWARTの 藤田泉さんによって、紹介されて以来、
着実に、日本の織物ファンを魅了してきました。
そしてその活動とヤノフ村の絵織物は、ポーランド国内でも、大切な伝統工芸として再評価されはじめています。
いとへんでも 2015年の 開店当初から、温かみにあふれたヤノフ村の手仕事を、巡回展イベントで、ご紹介してきました。
3年前の京都での巡回展では、博物館所蔵の大型のタピストリーなどを中心に展示、多くの方にご好評博しました。
そして 2021年、久しぶりの関西 いとへんでの展示です。
今回の展示には、織り手さんも、藤田さんもポーランドからは来日できません。
前回のように、気軽に遠方から多くの方に来ていただくことも難しいかもしれません。
そんなコロナ禍での開催。そんな渦中。
だからこそ、届けたい、やる意味を、強く感じています。
今回の 告知案内用のフォト『森の結婚式』
村一番のベテラン 80歳の織り手 テレサ・プリズモントさんが、娘さんの幸せを願い、織ったモチーフです。
皆で輪になって、手を取り、踊り歌う、楽しい宴。
そこには、当たり前だった平和な日常が描かれています。
ソーシャルデイスタンスという新しい概念。遠くなってしまった大切な人たちとの距離。
他にも、ヤノフ村の織物にたくさん登場する、力強く伸びる、生命の樹々。
人とのつながりや生命力を意味する葡萄の蔓や伝統柄、飛来するこうのとり、村のシンボル 狼や神聖な動物たち。
時代のうねりの中で変化を重ね、残ってきたヤノフ村の絵織物だからこそ、
きっと、この不安なコロナ禍を生きる私たちに、元気と癒しを与えてくれる。
今 私たちに必要なものが詰まっている、そう思えてなりません。
もっと多くの方に知ってほしい。見て欲しい。届けたい!
今回、インテリアに溶け込むタピストリーや、クッションカバー、テーブルマットなど、暮らしまわりを彩る様々なアイテムを中心に、沢山ご用意します。
オンラインショップ 1/28 20時スタート
しっかりと新型ウィルス感染対策(*1)しながら、時にはオンラインで 様子もお伝えしたいと思います。
この機会を是非、楽しみにいらしてください。 京都府新型コロナウィルス感染拡大ガイドライン推進宣言事業所です。
店頭は、入場制限(5人まで)設けていますので、お待ちいただく場合がございます。
優先予約制(3人/時間単位)でご案内させていただきます。申し込みはコチラ
会 期:2021.1.27(水)-2.9(火)
※1/31~2/2は、ヤノフ二重織ワークショップ 開催します。
混雑を避けるため、その日の一般展示はお休みです。ご注意ください。
時 間:11時~17時
会 場:いとへん
主 催:SLOW ART
SLOWART:藤田泉
ポーランドを拠点に、土地の伝統や、文化を伝える伝統工芸品、雑貨を取り扱う。 ヤノフ村の織手との付き合いは長く、現地で伝統文化の継承に尽力。
ポーランドやクラフトに関する取材のコーディネートや通訳、執筆。メディア寄稿も多数。
著書『中世の街と小さな村めぐり ポーランドへ』『ヤノフ村の絵織物』『世界手芸紀行』などhttps://www.slow-art.pl/
*1(COVID-19対策について)
※マスク着用、入店時の検温&手指消毒にご協力ください。
※空気清浄機使用&定期的換気させていただきます。温度変化の対策各自ご用意ください。
※場合によっては、人数制限やお待ちいただくこともございます。
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