織り手：ルドガルダ・シエンコ
サイズ：47×97㎝
 
ルドガルダさんらしい、アースカラーを使った、緻密な動植物柄に加え、
踊る人が描かれています。
この冬、大腿骨の手術、入院をして、いったん織れない状態に余儀なくなったルドガルダさんですが、見事にリハビリ復帰し、織りを再開されました。
まるで、その喜びを表わすような、男女の足を上げて踊る姿が、なんともユーモラスで癒されます。

●ルドガルダさんは、テレサさんに次ぐ、ベテランの織り手さん。
200年物の大きな機に負けないよう、紡績糸にさらに強い撚りをかけ、織りあげるルドガルダさんの織物は、質実剛健。固くて丈夫です。
ストイックで正確、緻密な模様と、かわいいだけではないシャープなルドガルダさんの世界に魅了される方も多い、織り手さんです。
 
＊ヤノフの二重織について…
ヤノフ村の織物は、二重織という複雑な技法を、図案なしに、織り手さんの頭の中だけで、絵を描くように、織られる貴重な伝統工芸品です。
そのため、どこか少しずつ違うのが魅力です。
表裏2色、上下２枚分の経（たて）糸をはり、緯（よこ）糸の色がさらに混じりあい、交互に織るため、見る角度や、光の具合によっても、単調ではない、色の変化を感じることができます。
画面上の写真ではこの微妙な色合いが再現できていないと思いますが、ご了承くださいませ。